急にワキガ体質って!?
以前は気にならなかったのに、最近になって、ワキのニオイが気になったり、ワキガになった・・・!? 体質が変わったの? と心配になることも。
アポクリン腺が活発に
ワキガの原因「アポクリン腺」の数は、生まれつき決まっています。
数が多いとワキガ体質、発症する可能性が高まります。
また、ワキガは他の人から「うつる」こともありません。(遺伝することはあります)
ニオイが気になり始めたのは、体質が変わった、というより、何らかの理由で「アポクリン腺」が活発になったと考えられます。
ワキガ体質は遺伝する
もし親がワキガである場合、高い確率で遺伝すると思って間違いないでしょう。
遺伝じゃなくてもワキガに?
親・兄弟にワキガの人がいない場合でも、ワキガを発症する可能性はゼロではありません。
ワキガは、脇の皮膚常在菌と、皮脂や老廃物を多く含んだアポクリン腺から出て来る汗によって、誰でも発症する可能性があります。
体内の老廃物が汗腺から出ることで、雑菌が繁殖しやすいということです。
生まれつきワキガになりにくい体質でも、悪臭の原因物質が増える皮膚環境になれば、発症しやすくなります。
後天的な(遺伝ではない)ワキガ発症の原因(例)
- かたよった食生活
- ストレスのたまり過ぎ
- 運動不足(汗をかかない)
- 緊張してワキ汗をかく
- 吸水性の悪い服
- ワキが汚れている
- タバコ・お酒
などがあります。
食事に関しては、動物性タンパクや、油ものが要注意。
吸水性の悪い服は、下着はもちろん、下着の上から着る服の素材がポリエステルなど化学繊維の場合、相性が悪いです。
生まれつきのワキガ体質でないのに発症してしまったなら、生活習慣の乱れを疑ってみましょう。生活を見直すだけで、ずいぶん改善されるはずです。
緊張してワキ汗
仕事や人間関係など、極度の緊張を強いられる場面があります。
そのようなこと(精神性発汗)が、たびたびあると、習慣化される恐れも。
自律神経が乱れる
ストレスが続くと自律神経が乱れたりして、アポクリン腺が活発になってしまうことがあります。
アポクリン腺はニオイの強い汗を出しますので、「ワキガ発症」ということにつながります。
気にすることで悪循環
ストレスで発症したことによって、人と話したり関わることが怖くなってしまい、「汗をかきたくない」という気持ちが、余計に汗をかかせ、ニオイも強くなったりして、さらなるストレスになるという悪循環にもなります。
ストレスを解消
心と体の両方を休ませたり、何かストレス解消になることを見つけて、ストレスを軽減・解消させましょう。特に睡眠は大切です。
ホルモンバランスの変化
特に、中学生ぐらいに成長した子どもは「第二次性徴」の時期(思春期)。男の子は「男性らしく」、女の子は「女性らしく」体・心が変化していく成長過程。
アポクリン腺が発達
思春期の頃は、女性は女性ホルモン、男性は男性ホルモンが増えて、ホルモンバランスが変わる時期。
この頃から二十歳ごろまで、アポクリン腺も発達し、汗の量が増えます。
中高生では、部活をしたりで汗をかくうえに、雑菌が繁殖しやすい環境になると、ニオイが強くなります。
成長後は落ち着く
思春期の頃、一時的にニオイが気になっていたとしても、ワキガ体質でなければ、体の成長にともなって、アポクリン腺の活動は落ち着いていき、ニオイも薄れます。
大人になってからは
思春期を過ぎて成人してからのニオイは、ワキガ体質ではない場合、生活習慣やホルモンバランス、自律神経の乱れが原因。
食生活やストレスなど、生活のいろいろな面を見直して、改善していくことが大切です。